当クリニックでは 狭帯域光観察(NBI)内視鏡 を採用しています。 |
■ NBIとは? |
粘膜表面の微細な血管を観察するシステムです。 通常は内視鏡の先端にあるストロボを発光し観察します。光が生体組織に照射されると一部は表面で反射され、残りの光は組織内に入り吸収され、拡散します。通常はこの組織に入りこみ拡散した光を見ることによって胃や腸の内部を肌色〜ピンク色としてとらえています。 |
|
NBI内視鏡は、特殊なフィルターを使って照射光の波長を変え、可視光のうち青色側の光を照射します。この短い波長に限られた光は組織のごく浅い部分にまでしか透過せず、表面の微細な変化をとらえることが可能となります。血液中のヘモグロビンに吸収されやすい狭帯域化された2つの波長の光を照射することにより、粘膜表層の毛細血管、粘膜微細模様の強調所見を得ることができます。 |
■ 実際の検査への応用 |
消化管の病変、特に早期がんでは、まず粘膜表面の毛細血管に変化が現れます。活発に増殖を繰り返すがん細胞は、栄養を運ぶ血液を多く必要とし、病巣には血管が増えていきます。 NBIは、この違いを内視鏡で観察することにより、これまでであれば見逃してしまっていたような極小のガンを早期に発見することができる画期的な方法なのです。例えば食道や胃などの上部消化管では、咽頭がんや喉頭がん、早期食道がん。大腸では平坦型病変などの前がん病変の発見に有効です。 |
|